第64回富士登山競走完走記 (2011 07 22 Fri.) Name:桝田康生

念願のfinisherの称号を獲得して来ました!間違いなく今までで一番苦しいレースだった。記録は4時間26分1秒と制限時間ギリギリ、8合目以降は意識朦朧だったが脚だけは前に運び続け超ヘロヘロで山頂にたどり着いた。ゴール時には思わず涙が(笑)挑戦始めて3年、不可能に思えた時間内の山頂到達を成し遂げた達成感は格別です。

 

当日朝、4時半起床、朝食&出発準備、涼しかったが晴れそうな天気に一安心、宿舎に荷物を預け五時半のバスで会場へ。受付を済まし会場脇でゼッケン付け作業を行い、トイレに並びのんびりジョグした後、列に並んでスタートを待った。

きっちり7時に号砲!いよいよスタートだがスタートラインまで1分半もかかってしまった!これは後々心理的な重圧となった。富士登山競争はタイムレース、少しでも前に並んだほうがよい!富士山頂は雲に隠れてた。

 

中の茶屋(7.2km地点)までの舗装路の登りはキロ6分以内で走りきるのが目標だったが近づくにつれて勾配がきつくなり最後は6分10秒まで落ちてしまった。でも平均では5分台(6分弱)に収めた。馬返し(10.7km地点)への道はさらに急に!キロ7分台にラップは落ちたが歩かずに走り通した。1時間10分を切って到着出来たのでひとまず安心。

馬返しから佐藤小屋(15.3km地点)までは完全な山道。狭い山道に人がぎゅうぎゅう詰めで二列渋滞、最後の登りからも大渋滞!どんどん時間だけが経過して行き…とうとう目標の2時間10分が過ぎ、関門通過は12分になってしまった(汗)雑誌「ランナーズ」のガイダンスによると、山頂に到達するためには2時間10分以内で通過する必要があるとか。悲壮感が漂い始めた。

アクエリアス、レモン、塩、チョコパンを補給、丁度応援に来てた会社ランニング仲間の声援を受け走り始めた。

 

6合目からは遮るものもなくカンカン照り。上をみるとランナーが数珠つなぎ!!快晴で容赦なく太陽が降り注いできた。気を引き締めて登り始めた。5合目で2分オーバーというプレッシャーがずっしり。もっと前で並んどけばよかった~、後悔先に立たず、挽回するのみ。つづら折りの都度、最低1人は抜くという後の事を考えない作戦で力を振り絞り脚を進めた。

途中、この流れで登っていたら間に合わないと近くで呟いてる奴がいて焦り始め、俺のレースは8合目で打ち切りか~と暗い気分に襲われた。いや、諦めてはいけない!最後まで戦い続けたなでしこジャパンの姿が脳裏をよぎった!疲れた脚に鞭打ってさらに歩を進めた。富士登山競争の赤い横断幕があったので、「ここが関門ですか?」と係の人に聞いた。「そう」という返事に心底ほっとした。あと40分ある、8合目関門から山頂までは35分と事前に聞いてたので5分稼げた!

 

8合目関門突破で少し気が緩んだのか、ふらふらしだした。標高は3200mを超え高山病になったのと思う。9合目付近の岩場は意識朦朧で這い進んだ。時間だけがどんどん過ぎてゆくがなかなか山頂が近づいてこない、ここまで来てDNF?!(恐怖)とうとう後残り15分を切った。頂上の鳥居は見えているのだが、つづら折りが5回程ある。まだまだ上だ。ロードならどれくらい進めるのか感覚的に分かるのだが山なのでわからん(焦)ここでもなでしこジャパンが脳裏をよぎり延長後半12分で追いついた沢を見習え!と自分を叱咤激励、なりふり構わずゼーハーゼーハーと息をしながら上へ!声援が近づいてきた!そしてついに最後の角を曲がった!!やったー、完走を確信した瞬間だった。そこから一気に力を振り絞り階段を駆けあがり鳥居をくぐりゴーーーーール。ああ、これで苦闘から解放されたという安堵感、ここまで頑張れた自分に対しての感動から顔がくちゃくちゃになった。正面にオールスポーツのカメラマンがいたがどんな顔が映っているか怖い…

完走の秘訣はやっぱり”減らした体重は裏切らない”それと”諦めない”これに尽きます!

馬返し1:07:54/佐藤小屋2:12:11/本八合目3:50:16/富士山頂 4:26:01

 

 

RE:第64回富士登山競走完走記 (2011 07 22 Fri.)アフター Name:桝田康生  Date:2011/08/01(月) 23:31

 

                         7/17試走の様子 →

 

アフター

 

山頂では、先にゴールしていた仲間たちが出迎えてくれました。渡辺さん、かっぺいちゃん、しょーた君、森口さんそして、私より1分遅れて穂刈さんも見事完走、笠原さんは惜しくも8合目迄、来年も頑張りましょうー!、そして榎本さんは5合目コースで来年の山頂コース挑戦権獲得!

 

山頂からは5合目まで自力で下山させられるのがこのレースのどMなところ、最終バスが1時半出発なのでのんびりしてられない(悲)。記念に日付入りキーホルダーを買い下山道へ、一気に下ったので靴底(今回はへたったランシューズで参加したが登りは全く問題なし)はボロボロになり直ぐにお払い箱になりました。五合目でおむすび3個貰い、バスに50分程ゆられ富士吉田市役所へ、吉田うどんを食べ閉会式を少しながめてから宿舎にもどり、風呂で汗を流した後は一路浦安へ♪(渡辺さん運転有難うございました!)19時到着。そしてやるき茶屋でうれしい打ち上げ!!

 

コータローさん夫妻、吉田パパ、テリー(池田)も祝いに駆けつけてくれ12名の大宴会に・・美酒に酔いしれました♪ コータローさん分かり易い記録表深謝です!

 

今回6/19,7/17の2回の試走の企画及び当日の取纏をして頂いたかっぺいちゃん、本当に有難うございました。この2回の試走が完走の秘訣になったのも言うまでもありません。

試走に同走頂いた仲間の皆さん Thanks again!!